2009/08/01

dream of life


去る7/30、「dream of life」の先行上映会に行って参りました。ひでかずさんありがとう!
なんだか本人が来るってことをすっかり忘れていて、トークショーってパティ好きな業界人が集まって適当に話すやつだと思ってた、ごめんなさい。あそこでひでかずさんに会わなかったら帰ってました多分。そりゃプレス席も用意されてるわな。

映画はほんとうに素晴らしくて、何かこういうこと言うのはアレですけど、これを観てしまうと「エビちゃんみたいになってモテたい」みたいなこと言う自分がいかにバカかっていうのが。ハイ。見どころとしては、ANN DEMEULEMEESTERと一緒にWilliam Blakeの墓を訪ねるところですかね(他イロイロ)。愛に溢れたいい映画、とかそういう次元じゃなくて、もうただただひれ伏すしかないという感じ。

私にとってのPatti Smithっていうのは……ほんとに何なんだろうと思うんだけど、全てにおいて理想の人というか。音楽はもちろん、生きかた、考えかた、センス、かわいさ、かっこよさ、それはもう外見的なことから内面的なことまですべてにおいて。私は好きな人って本当に沢山居て、でも例えばKim GordonとかPJ Harveyとかとはもう全然別格なんですよね。当たり前か。
Pattiを好きになったのは多分中学3年〜高校1年くらいだったんですけど、POP GEARっていう雑誌が当時あって、GUNSの特集か何かで買ったら「ROCKの名盤」みたいなコーナーだか冊子がついてて、そこに「Hoses」が載ってたんですよね。当時いわゆる「洋楽」っていうか……それまでGBとか買ってたのが、GUNSとかSKID ROWとかSTONESとかDOORSとかJANISとかHANOIとかVELVETSとかNICOなんかを聴きはじめて(めちゃくちゃですが、何となくわかってくれるよね)、ロックの歴史みたいなものを知ろう知ろうとしていた時期で。
何処で「Hoses」を購入したかは憶えてないんだけど、当時「GLORIA」ばっかり聴いてましたね。思えば全部のアルバムを当然のように揃えたのも彼女が最初という気がします。

しかし当時ってもちろんネットもないし、足繁くレコード屋に通ったり本や雑誌を舐めるように読んだりして横の繋がりを見つけて、って感じで自分で情報を取りにいく時代だったと思う、そういうことをしてくることが出来てほんとに良かったですね。どっちがいいということではないけど、時間がかからないってことはいいことばかりじゃないし、あの時代があったから色々なものが鍛えられたというのはあるかもしれない、本当に。同じ音楽を何度も聴くし、試聴といえばレコード屋の試聴機なわけで、いちいちライヴ感があるというか。
今このネットの時代に多感な時期を過ごして居たとしたら、私は音楽を好きになっただろうか?ってのは結構疑問。まぁどーでもいいですけどね。

で、やっぱり私はニューヨーク・パンクが好き。そしてその温度はデュシャンが好きと思うそれと繋がるし、でも、この映画はパンクという言葉で括るのはあまりにも色々なものが含まれすぎています。
Pattiの凄いところは、それはもう沢山ありすぎるけれども、いちばんは何と言っても、生きていることだと思う。

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(C)Mirei Hattori/murmur magazine

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ZAMIANGがTシャツ作ってたのは知ってたのだけど、2種どっちにしようか悩みに悩んで、最終的には両方購入。売り子のおねーちゃんが「ヒステリックグラマーコラボTシャツでーす」って言ってたけど間違ってない?そもそもコラボって何だよ。
個人的にはHYSよりZAMIANGのほうが嬉しかったりするのはどーしてかね。不思議です。ZAMIANGって確か「AMAZING」のアナグラムだったような気がするけど、どうでしたっけ。
もうこの夏はpattiとATAKのTシャツしか着ませんのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

つーことで、以前の渋谷パルコギャラリーの役を、今ラフォーレミュージアムが担ってるんじゃない?って気もする。ので頑張って欲しい。

2 件のコメント:

  1. アンドゥム(この略し方、邪道?)は、パティ・スミスと別れたあたりから、明らかに失速した感があります。同時にその頃から、アントワープ系の斜陽も始まった気がする。そして今や風前の灯…。

    私はパティ・スミスはまったく通ってないんだけど(同時代のNYでもジョン・ルーリーとかリディア・ランチとかに興味があった)、この映画は観てみたいです。何がそれほどまでにカリスマティックなのかを、この映画で知りたい。

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  2. カリスマティックなのはなんでなんでしょうね。
    たぶんこう、ちょっと神々しいところがあるんじゃないのかな。威厳みたいな。映画は若かりし頃というより今までのPattiって感じでほんとおすすめ。
    つーかアンとパティが別れたってのは直接的な何かがあったのかしら?まぁholyタンクがすべてを語っているような気もするけど…。

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